投資信託でバランス重視の人向けポートフォリオ【中リスク】オルカン・NASDAQ100・ゴールドの組み合わせをバックテストで比較

「オルカン1本でいいのか、何か加えるべきか」——NISA投資家が最もよく悩む問いのひとつです。

このページでは、オルカン100%・オルカン+NASDAQ100+ゴールド・S&P500+NASDAQ100+ゴールドの3パターンと参考値(S&P500単体)を実際のバックテストで比較します。シャープレシオ(効率性)と最大ドローダウンの違いをデータで確認します。

安全志向・高リスクのパターン①②・⑥〜⑧は、安全志向編高リスク編【まとめ】全8パターン比較で解説しています。

⚠️ 免責事項
本記事は2026年7月24日時点のデータに基づくスナップショットです(計測期間: 2020年8月〜2025年11月、全パターン共通)。初期投資100万円+月5万円積立で比較しました。過去のデータに基づく参考情報であり、将来の運用成果を保証するものではありません。最大ドローダウンは積立を含む資産評価額の推移に対する高値からの下落率です。

中リスクポートフォリオとは

このページでは、株式100%と、株式にゴールドを組み合わせた構成を「中リスク」と呼びます。名称は本記事内の相対的な区分であり、元本割れや大幅下落が起きないことを意味しません。

同じ期間・同じ積立条件で、CAGR、ボラティリティ、最大ドローダウン、シャープレシオの4指標を比較します。

パターン③:シンプル中リスク(オールカントリー100%)

先進国・新興国47カ国の大中型株約2,700銘柄を対象とする指数に連動するeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)1本のポートフォリオがあります。

以下はオールカントリーとS&P500(米国株式)のバックテスト比較です。

オールカントリーとS&P500のバックテスト比較

FundLabで実際に試してみる → fundlab.jp/backtest

指標オールカントリー100%S&P500 100%(参考)
年率リターン(CAGR)21.36%23.87%
ボラティリティ13.96%15.86%
最大ドローダウン9.28%13.24%
シャープレシオ1.461.43

※FundLabのバックテスト結果。計測期間: 2020年8月〜2025年11月(両ファンド共通)。初期投資100万円+月5万円積立。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を比較。最大ドローダウンは積立を含む資産評価額ベース。

S&P500はCAGR23.87%でオールカントリーの21.36%を上回る一方、最大ドローダウンは13.24%でオールカントリーの9.28%より大きい結果でした。シャープレシオはオールカントリー1.46、S&P500 1.43です。

オルカンはS&P500を含む:全世界株式(オールカントリー)は米国株の比率が60〜65%程度を占めています。つまりオルカンを保有するだけで、S&P500と同じ銘柄を多数間接的に保有していることになります。

パターン④:中リスク分散(オルカン60%・NASDAQ100 20%・ゴールド20%)

オルカン60%にNASDAQ100 20%とゴールド20%を組み合わせたポートフォリオの過去データです。NASDAQ100を加えることでテクノロジー株の成長を取り込み、ゴールド20%でドローダウンを抑える構成です。

オルカン60%+NASDAQ100 20%+ゴールド20% バックテスト結果

FundLabで実際に試してみる → fundlab.jp/backtest

指標オルカン60%+NASDAQ100 20%+ゴールド20%
年率リターン(CAGR)22.56%
ボラティリティ13.05%
最大ドローダウン6.24%
シャープレシオ1.63

※FundLabのバックテスト結果。計測期間: 2020年8月〜2025年11月。初期投資100万円+月5万円積立。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)+ iFreeNEXT NASDAQ100インデックス + iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)。最大ドローダウンは積立を含む資産評価額ベース。

オールカントリー100%と比べ、CAGRは21.36%から22.56%へ上がり、最大ドローダウンは9.28%から6.24%へ小さくなりました。シャープレシオも1.46から1.63へ上がりました。これは2020年8月〜2025年11月の過去データでの結果です。

シャープレシオについて:リスク(ボラティリティ)1単位あたりのリターンを示す指標です。この期間はオールカントリー100%が1.46、パターン④が1.63でした。配分と期間が変われば結果も変動します。

パターン⑤:中高リスク分散(S&P500 50%・NASDAQ100 30%・ゴールド20%)

S&P500とNASDAQ100を組み合わせ、ゴールド20%を加えたポートフォリオの過去データです。S&P500とNASDAQ100はどちらも米国株中心ですが、NASDAQ100はより高成長・高ボラティリティのテクノロジー寄りの指数です。ゴールドで全体のボラティリティを緩和する構成です。

S&P500 50%+NASDAQ100 30%+ゴールド20% バックテスト結果

FundLabで実際に試してみる → fundlab.jp/backtest

指標S&P500 50%+NASDAQ100 30%+ゴールド20%
年率リターン(CAGR)24.18%
ボラティリティ14.60%
最大ドローダウン8.95%
シャープレシオ1.56

※FundLabのバックテスト結果。計測期間: 2020年8月〜2025年11月。初期投資100万円+月5万円積立。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)+ iFreeNEXT NASDAQ100インデックス + iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)。最大ドローダウンは積立を含む資産評価額ベース。

CAGR24.18%は本ページの4構成中で最も高く、最大ドローダウン8.95%はS&P500単体の13.24%より小さい結果でした。ただし米国株2本の組み合わせのため、米国市場全体が下落する局面では同時に影響を受けやすい構成です。

全パターンの比較まとめ

ポートフォリオCAGR最大DDシャープ特徴
③オールカントリー100%21.36%9.28%1.46全世界株式100%
④オルカン60%+NASDAQ100 20%+金20%22.56%6.24%1.633資産に分散
⑤S&P500 50%+NASDAQ100 30%+金20%24.18%8.95%1.56米国株80%
S&P500 100%(参考)23.87%13.24%1.43米国株100%

※計測期間: 2020年8月〜2025年11月(全行共通)。初期投資100万円+月5万円積立。最大ドローダウンは積立を含む資産評価額の推移に対する高値からの下落率です。

この期間はパターン④の最大ドローダウンが6.24%で4構成中最小、シャープレシオが1.63で最大でした。パターン⑤はCAGR24.18%で最大ですが、米国株2本の組み合わせのため米国市場全体の影響を受けやすい構成です。いずれも過去の一期間の結果で、将来の優劣を示すものではありません。

FundLabのバックテストで利用できるファンド

資産クラスファンド名信託報酬
全世界株式(オルカン)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.05775%
米国株式(S&P500)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.08140%
NASDAQ100iFreeNEXT NASDAQ100インデックス0.2035%
ゴールドiシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)0.5085%

※信託報酬は2026年2月時点の情報です。最新情報は各運用会社のサイトでご確認ください。

FundLabで自分に合った比率を試してみる

このページで紹介したファンドと比率は、FundLabのバックテストで指定・変更できます。ツールは選択ファンドの利用可能な最新共通月まで自動計算するため、2020年8月〜2025年11月に固定した本記事の結果と異なる場合があります。NASDAQ100やゴールドの比率を変えた比較も可能です。選んだポートフォリオの将来資産が1,000通りのシナリオでどう広がるかは、モンテカルロシミュレーションで確認できます。

よくある質問

オールカントリーとS&P500は何が違いますか?

投資対象の範囲が主な違いです。S&P500は米国大型株500社、オールカントリーは先進国・新興国47カ国の大中型株約2,700銘柄が対象です。2020年8月〜2025年11月の過去データでは、S&P500のCAGR23.87%・最大ドローダウン13.24%、オールカントリーは21.36%・9.28%でした。過去の結果は将来を保証しません。

NASDAQ100をポートフォリオに加えるメリットは何ですか?

NASDAQ100はApple・Microsoft・NVIDIAなどのテクノロジー大型株中心の指数で、過去の成長率は高い一方ボラティリティも大きい特性があります。オールカントリーや金と組み合わせた場合に、全体のリスクがどう変わるかを確認する材料になります。

ゴールド(金)をポートフォリオに入れる意味はありますか?

2020年8月〜2025年11月の過去データでは、ゴールド20%を含むパターン④の最大ドローダウンは6.24%、パターン⑤は8.95%で、オールカントリー100%の9.28%より小さい結果でした。ただし資産配分も異なるため、差をゴールドだけの効果とは断定できません。

NISA口座でNASDAQ100やゴールドのファンドは買えますか?

iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、つみたて投資枠・成長投資枠の両方の対象です(2026年7月時点)。iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンドは成長投資枠のみの対象で、つみたて投資枠では購入できません(同時点)。NISAの対象枠は変わることがあるため、最新は各証券会社のサイトでご確認ください。

📊
バックテスト
⚖️
最適化
🎲
モンテカルロ
🥧
アセット配分
🔗
相関
🏆
ランキング