高リスク・高リターン志向の人向けポートフォリオ バックテスト比較【FANG+・NASDAQ100・S&P500】

「リターンを最大化したい。ボラティリティは許容する」——そう考えるなら、FANG+やNASDAQ100を中心とした高リスクポートフォリオが選択肢になります。

ただし高リターンには高い最大ドローダウンが伴います。このページでは3つの高リスクパターン(⑥〜⑧)を実際の過去バックテストデータで比較し、数字で「どのくらいのリスクを取るとどのくらいのリターンが得られたか(過去データ)」を示します。

安全志向・中リスクのパターン①〜⑤は、安全志向編中リスク編【まとめ】全8パターン比較で解説しています。

⚠️ 免責事項
本ページに掲載されているリターン・ボラティリティ・最大ドローダウン・シャープレシオの数値は、FundLabが保有する限られた期間のデータをもとに算出したものです。過去のデータに基づく参考情報であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資に関するすべての決定はお客様ご自身の責任において行ってください。投資を検討される際は、ファイナンシャルアドバイザーまたは資格を持つ金融サービス提供者へのご相談をお勧めします。

高リスクポートフォリオを検討する前に

重要:このページで紹介するポートフォリオは高いリターンを示していますが、いずれも2020年以降の強い上昇相場が含まれたデータです。将来も同様のリターンが続く保証はありません。最大ドローダウン(一時的な最大下落幅)も明示しますので、「この下落幅でも投資を続けられるか」を必ず確認してください。

パターン⑥:高リスク分散(S&P500 40%・FANG+ 40%・ゴールド20%)

S&P500とFANG+を同比率で組み合わせ、ゴールド20%を加えたポートフォリオの過去データです。FANG+は非常に集中度の高い指数ですが、S&P500との組み合わせで単純なFANG+集中投資よりリスクを下げている構成です(FANG+の詳細は下部「よくある質問」をご覧ください)。

S&P500 40%+FANG+ 40%+ゴールド20% バックテスト結果

FundLabで実際に試してみる → fundlab.jp/backtest

指標S&P500 40%+FANG+ 40%+ゴールド20%
年率リターン(CAGR)19.42%
ボラティリティ17.06%
最大ドローダウン10.63%
シャープレシオ1.66

※FundLabのバックテスト結果。2020年04月〜2025年07月。初期投資100万円+月5万円積立。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)+ iFreeNEXT FANG+インデックス + iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)。

年率19.42%というリターンは、このシリーズで比較した全8パターンの中でもトップクラスです。さらに注目すべきはシャープレシオ1.66という値で、テスト期間(2020年04月〜2025年07月)の過去データでは全パターン中最も高い結果でした(=リスクあたりのリターンが最も効率的だったということです)。将来もこの効率が維持されるとは限りません。ゴールドを20%加えたことでFANG+単独より下落幅が抑制されています。

パターン⑦:高リスクシンプル(NASDAQ100 80%・ゴールド20%)

NASDAQ100を中心に、ゴールド20%で分散効果を加えたポートフォリオの過去データです。NASDAQ100はApple・Microsoft・Nvidia・Amazon・Metaなど100銘柄以上で構成されるため、FANG+より分散が効いています。

NASDAQ100 80%+ゴールド20% バックテスト結果

FundLabで実際に試してみる → fundlab.jp/backtest

指標NASDAQ100 80%+ゴールド20%
年率リターン(CAGR)15.93%
ボラティリティ17.08%
最大ドローダウン9.86%
シャープレシオ1.32

※FundLabのバックテスト結果。2020年08月〜2025年09月。初期投資100万円+月5万円積立。iFreeNEXT NASDAQ100インデックス + iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)。

NASDAQ100 80%+ゴールド20%はリターン(15.93%)よりボラティリティ(17.08%)が大きい点が特徴です。パターン⑥と比べてリターン・シャープレシオともに低く、ボラティリティはほぼ同じです。「FANG+は集中しすぎで心配」という理由でこのパターンを選ぶ場合は、パターン⑥との比較もしてみてください。

パターン⑧:超高リスク(FANG+ 80%・ゴールド20%)

FANG+を80%と高比率で組み入れた、最も集中度の高いパターンの過去データです。過去のテクノロジーブームが追い風となり、突出したリターンを記録しています。

FANG+ 80%+ゴールド20% バックテスト結果

FundLabで実際に試してみる → fundlab.jp/backtest

指標FANG+ 80%+ゴールド20%
年率リターン(CAGR)23.04%
ボラティリティ23.47%
最大ドローダウン14.15%
シャープレシオ1.42

※FundLabのバックテスト結果。2020年01月〜2025年07月。初期投資100万円+月5万円積立。iFreeNEXT FANG+インデックス + iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)。

年率リターン23%という数値の一方で、ボラティリティも23%台と高く、最大ドローダウンは14.15%です。100万円を投資した場合、一時的に14万円以上の含み損が生じる可能性があります(過去データ上の値)。シャープレシオ(1.42)はパターン⑥(1.66)より低く、リターンの高さはリスクの大きさと表裏一体です。

テスト期間について:FANG+インデックスは比較的歴史が浅いファンドです。2020年以降はテクノロジーセクターが強い上昇相場だったため、このリターンが今後も続くとは限りません。FundLabのモンテカルロシミュレーションで将来シナリオを試すことも検討してください。

高リスク3パターンの比較まとめ

ポートフォリオCAGR最大DDシャープ特徴
⑥S&P500 40%+FANG+ 40%+金20%19.42%10.63%1.66高リターン・高効率
⑦NASDAQ100 80%+金20%15.93%9.86%1.32分散効いた高成長
⑧FANG+ 80%+金20%23.04%14.15%1.42最高リターン・最高リスク
FANG+ 100%単独(参考)24.89%20.53%1.29ゴールドなし比較用
オールカントリー(参考)13.89%9.53%1.42中リスク基準

シャープレシオで見るとパターン⑥(1.66)が最も効率的でした。パターン⑦はFANG+より分散が効いており、パターン⑧は最大リターン23%ですがボラティリティ23%・最大ドローダウン14%と最も高リスクです。各パターンのリスクとリターンのデータを比較したうえでご自身で判断してください。

※「FANG+ 100%単独(参考)」は2020年01月〜2025年07月の同期間で算出。パターン⑧と比べると、ゴールドを20%組み入れることで最大ドローダウンが20.53%→14.15%、ボラティリティが28.48%→23.47%と大幅に改善しています。

FundLabのバックテストで利用できる主なファンド

資産クラスファンド名信託報酬
米国株式(S&P500)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.08140%
NASDAQ100iFreeNEXT NASDAQ100インデックス0.2035%
FANG+iFreeNEXT FANG+インデックス0.7755%
ゴールドiシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)0.5085%

※信託報酬は2026年2月時点の情報です。最新情報は各運用会社のサイトでご確認ください。iFreeNEXT FANG+インデックスはNISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方が対象です。

FundLabで高リスクポートフォリオを試してみる

このページで紹介したポートフォリオをFundLabのバックテストで再現・カスタマイズできます。たとえば今回はゴールドを20%で検証しましたが、30%・40%にするとどう変わるか——ぜひご自身で試してみてください。モンテカルロシミュレーションで将来シナリオを確認することもできます。

よくある質問

FANG+インデックスとは何ですか?

FANG+インデックスは、Meta・Apple・Amazon・Netflix・Alphabet(Google)・Microsoftの6銘柄を固定コアとし、残り4銘柄をルールベースで年4回見直す、計10銘柄の均等加重指数です。日本では「iFreeNEXT FANG+インデックス」などのファンドで投資できます。

FANG+はNISA口座で購入できますか?

iFreeNEXT FANG+インデックスはNISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方が対象です。ボラティリティも非常に高く、10銘柄への集中投資という特性上、ポートフォリオ全体のリスクに大きく影響します。

NASDAQ100とFANG+はどちらがリスクが高いですか?

過去データでは、FANG+の方がボラティリティ・最大ドローダウンともに大きい結果でした。NASDAQ100は100銘柄以上に分散されているのに対し、FANG+は少数のメガテック銘柄に集中しているためです。このページのバックテストでは、NASDAQ100 80%+ゴールド20%のボラティリティが17%台なのに対し、FANG+ 80%+ゴールド20%は23%台でした。

ゴールドを加えると高リスクポートフォリオのリターンは下がりますか?

単純に株式比率を下げてゴールドを加えることで、リターンは多少下がります。ただしゴールドは株式との相関が低いため、リスク(ドローダウン・ボラティリティ)も同時に下がります。結果としてシャープレシオ(リスクあたりリターン)が改善するケースがあります。このページの高リスクパターンでもゴールドを20%組み入れることでリスク調整後のリターンを高める設計にしています。