まず全体像:ファンドを選ぶだけ・2ステップ・1分で完了
このツールの操作は、全ツールの中でいちばんシンプルです。
- STEP1:比較したい投資信託を1〜5本選ぶ(金額や配分の入力は不要)
- STEP2:「リターンの幅を分析」を押して、保有期間ごとの幅を読む
結果は、保有期間(1年・2年・3年)ごとに「最悪〜最高のリターンの幅」と「プラスだった窓の割合」がファンド別に並びます。開始月を1ヶ月ずつずらした全部の期間(窓)を計算するので、「いつ買ったかの運」がどのくらい効くファンドなのかが一目でわかります。
STEP1:ファンドを選ぶ(1〜5本・配分入力なし)
▲ ファンド選択画面。初期設定の3本のままでも実行できます
検索ボックスにファンド名の一部(「オルカン」「S&P500」など)を入れると候補が出ます。「+ファンドを追加」で最大5本まで並べられます。
バックテストや最適化と違って、配分%の入力はありません。このツールは「組み合わせ」ではなく、1本ずつの成績のブレを横に並べて比較する道具だからです。性格の違うファンド(株式型とバランス型など)を並べると、幅の違いがはっきり見えて面白いはずです。
STEP2:実行して、結果を「幅」で読む
「リターンの幅を分析」を押すと注意事項が表示されるので、確認して進みます。数秒で結果が出ます。
レンジ表示:バーの長さが「運の効き具合」
▲ 結果の例(初期設定の3本で実行)。数値は集計対象期間に依存する一例です
保有期間(1年・2年・3年)ごとに、ファンド別の横バーが並びます。読み方は次のとおりです。
- バーの左端=最悪の窓:いちばん不運な月に買った場合の年率リターン
- バーの右端=最高の窓:いちばん幸運な月に買った場合の年率リターン
- バー中の縦線=中央値:全部の窓のちょうど真ん中
- 過去窓のプラス率:全窓のうちリターンがプラスだった割合(例: 53/55窓)
バーが長いほど「いつ買ったか」で結果が大きく変わったファンドです。また、保有1年→2年→3年と下に進むにつれてバーが短くなっていく(幅が縮む)傾向が見えるはずです。これが「長く持つほど短期のブレが平準化される」という現象の実物です。
数値テーブル:正確な数字と「窓数」を確認
▲ 数値テーブルの例。各セルは「最悪 〜 最高(中央値)」の年率リターン
下のカードには同じ内容が数値の表で出ます。窓数は「開始月を1ヶ月ずつずらした期間がいくつ取れたか」で、保有期間が長いほど窓数は少なくなります。窓どうしは期間が重複しているため、窓数の多さをそのまま信頼性と読まない点にご注意ください。
結果を読むときのコツ3つ
① 比較は「最悪の窓」を基準にする
中央値や最高値はどのファンドも魅力的に見えがちです。差が出るのは左端(最悪の窓)。「運が最悪だった場合にどこまで差がつくか」で比べると、ファンドの性格の違いがいちばんはっきり見えます。
② 「プラス率100%」を保証と読まない
画面にも注意書きが出ますが、集計対象の期間は世界株式が比較的好調だった局面を多く含みます。プラス率は高めに、最悪値は控えめに出やすい前提で、「この期間ではこうだった」と読むのが誠実な距離感です。
③ 保有期間5年・10年がないのは仕様
扱える共通データ期間の関係で、保有期間は1〜3年に限定されています。長い保有期間では計算できる窓がごくわずかになり、幅が不自然に狭く出て誤解を招くためです。「3年でどれだけ幅が縮むか」の傾向を見る道具として使ってください。
あわせて使うと便利な機能
結果の下の連携ボタンから、選んだファンドをそのままバックテスト(積立した場合の推移)、相関マトリクス(値動きの重なり)、モンテカルロシミュレーション(将来の確率の幅)へ持ち込めます。また、積立を続けた場合の「元本割れしにくさ」を主要資産で集計した検証記事を読むと、このツールの結果の解釈がさらに深まります。
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本記事の位置づけ
本記事は当サイトの分析ツールの操作解説であり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。表示される結果は過去の実績データに基づく集計であり、将来の運用成果を予測・保証するものではありません。画面例の数値は一例です。投資判断はご自身の責任でお願いします。