アセットクラスでバックテストする方法
株・債券・ゴールドの資産配分を過去データで検証

「オルカン60%・ゴールド40%の配分は過去どんな成績だったの?」——その問いにFundLabが即答できるようになりました。アセットクラスモードのバックテストでは、ファンド名を調べなくても資産クラスをクリックするだけで、過去の積立実績をシミュレーションできます。投資戦略の出発点として、アセットクラス単位の検証がどう役立つかを解説します。

アセットクラスでバックテストできるようになった

FundLabのバックテストツールに、「アセットクラスモード」が追加されました。これまでは個別ファンドを直接指定する必要がありましたが、新しいモードでは「全世界株式」「ゴールド」「先進国債券」のようにアセットクラスを選ぶだけで、そのクラスを代表するファンドの実際の基準価額データでバックテストを実行できます。

バックテスト画面(/backtest)を開くと、ポートフォリオ設定欄の上部に「アセットクラス」「個別銘柄」の2つのタブが表示されます。デフォルトはアセットクラスモードです。

🌐 アセットクラスモード(新機能)
クラスをクリックして選び、配分比率を入力するだけ。ファンド名の知識不要。資産配分の戦略を素早く検証したいときに最適。
📋 個別銘柄モード
「eMAXIS Slim全世界株式」など実際に購入するファンドを直接指定。特定商品の過去実績を正確に把握したいときに使用。

対応している11のアセットクラス

FundLabのアセットクラスモードでは、以下の11クラスに対応しています。株式・債券・ゴールド・REITと、地域(全世界・米国・先進国・新興国・国内)をカバーした幅広い構成です。

アセットクラス特性・投資家の用途
🌐 全世界株式世界分散・長期成長の中心軸(NISA積立の定番)
🇺🇸 米国株式S&P500連動・米国経済成長への集中投資
💡 NASDAQ100テックセクター集中・高リスク高リターン志向
🌍 先進国株式日本除く欧米先進国に分散
🌱 新興国株式中国・インド等の高成長市場への投資
🗾 国内株式TOPIX連動・日本株・円建て
📋 国内債券日本国債・低リスク安定・株との分散効果
🌏 先進国債券先進国国債・株との逆相関によるヘッジ
🏢 国内REIT日本不動産・インカム収益重視
🌆 先進国REIT海外不動産・インフレヘッジ
🥇 ゴールド金・株暴落時のヘッジ・実物資産

アセットクラスバックテストの使い方(3ステップ)

バックテストツールを開いたら、以下の手順でアセットクラスモードを使えます。

1
「アセットクラス」タブが選択されていることを確認画面上部の「アセットクラス」タブをクリックします(デフォルトで選択済みです)。11クラスのボタングリッドが表示されます。
2
2〜5クラスをクリックして選択し、配分比率を入力試したいアセットクラスをクリックすると、下に配分入力行が追加されます。合計が100%になるように各クラスの比率を入力します。例:全世界株式60%・ゴールド20%・先進国債券20%。
3
初期投資額・積立額を設定して「バックテスト実行」初期投資額(例:100万円)と毎月の積立額(例:3万円)を設定してボタンを押します。注意事項を確認後、過去の積立実績が資産推移グラフ・各指標とともに表示されます。

ベンチマーク設定

アセットクラスモードでも、個別ファンドをベンチマーク(比較対象)として設定できます。「オルカン100%の場合と比較したい」という場合は、ベンチマーク欄にファンドを選択してください。

検証例:3クラス分散ポートフォリオのバックテスト

具体的なイメージとして、全世界株式60%・ゴールド20%・先進国債券20%という、リスクを抑えながら長期成長を狙う組み合わせを考えてみます。

FundLabのバックテストでは、このような組み合わせをクリックして配分を入力するだけで、以下のような情報が確認できます:

  • テスト期間中の資産推移グラフ(月次・投資額との比較)
  • 年率リターン(CAGR)・ボラティリティ・シャープレシオ・最大ドローダウン
  • 年ごとのリターン(年間リターンバーチャート)
  • 設定したベンチマーク(例:全世界株式100%)との比較
💡 検証のポイント:ベンチマーク比較を活用する
「全世界株式100%」をベンチマークとして設定し、「全世界株式60%+ゴールド20%+先進国債券20%」をポートフォリオに設定して比較するのがお勧めです。リターンはどちらが高かったか、ドローダウンはどれだけ抑えられたか——データで直接比較できます。
注意:バックテスト結果は過去データに基づく試算です。特に検証期間によって結果は大きく変わります。デフォルトでは各クラスのデータが揃う最も古い日付から集計されますが、「投資開始時期」を手動で設定し、複数の期間で比較することをお勧めします。過去の成績は将来の運用成果を保証するものではありません。

アセットクラスモードと個別銘柄モードの使い分け

アセットクラスモードと個別銘柄モードは、使い分けることでより深い分析ができます。

場面推奨モード
「株式と債券を何%ずつにすればいいか」を大まかに把握したいアセットクラス
「eMAXIS Slim オルカンとゴールドファンドを何%ずつにするか」を具体的に検証したい個別銘柄
ファンド名を知らない・まず戦略の方向性を決めたいアセットクラス
実際に購入する予定のファンドで積立シミュレーションしたい個別銘柄
複数の資産クラス組み合わせをすばやく比較したいアセットクラス

典型的な使い方の流れとしては、①アセットクラスモードで大枠の戦略(「株式+ゴールド」「株式+債券+ゴールド」など)をバックテストで比較②有望な配分比率が見つかったら、資産配分シミュレーション(/asset)で最適化を計算③個別銘柄モードまたはポートフォリオ最適化(/optimize)で実際のファンドを使って検証、という3段階が効果的です。

バックテスト後は他のツールへ引き継げる

アセットクラスモードでバックテストを実行した後、結果画面の下部に「最適化で試す」「モンテカルロで試す」のボタンが表示されます。

  • 最適化で試す → /optimize同じポートフォリオ構成を引き継いで、シャープレシオが最大になる配分比率を計算します(2クラス以上必要)
  • モンテカルロで試す → /montecarlo過去実績のリターン・リスクをもとに将来の資産推移を1,000通りシミュレーション。10年後・20年後の中央値・楽観・悲観シナリオを確認できます

バックテストで「過去の実績」を確認し、モンテカルロで「将来のシナリオ」を試算する、という組み合わせが特に有効です。

アセットクラスバックテストを試してみる

クラスをクリックして配分を入力するだけ。ファンド名不要で過去の積立実績を検証できます。

よくある質問

Q. アセットクラスモードと個別銘柄モードの違いは何ですか?

アセットクラスモードは「全世界株式60%・ゴールド40%」のようにアセットクラス(資産の種類)単位で配分を指定します。ファンド名の知識がなくても、クラスを選ぶだけで検証できます。個別銘柄モードは実際に購入するファンドを直接指定して詳細に検証するモードです。

Q. アセットクラスバックテストの結果はどこまで信頼できますか?

バックテストはあくまでも過去データに基づく試算です。将来の運用成果を保証するものではありません。複数の期間(開始日を変えて)で検証し、結果に一貫性があるかを確認することをお勧めします。

Q. バックテスト後に他のツールに引き継げますか?

はい。バックテストの結果画面に「最適化で試す」「モンテカルロで試す」のボタンが表示されます。アセットクラスモードで検証したポートフォリオをワンクリックでポートフォリオ最適化(/optimize)やモンテカルロシミュレーション(/montecarlo)に引き継いで、さらに詳しく分析できます。

Q. アセットクラスバックテストはNISAの投資判断に使えますか?

資産配分の方向性を考える参考情報として活用できます。ただしバックテスト結果は過去データに基づく試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。特定の配分や商品の購入を推奨するものでもありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。